妊婦さんたちは皆、いろんな気持ち、いろんな不安、いろんな未来図の中で不安を抱えています。幸せな気持ちだけに満ち溢れている妊婦さんなんて少ないかもしれない。

どういう生き方をしてきたとしても、出産という大きな転機により生まれた「これからどうなるのだろう」という漠然とした不安感、自分の人生やパートナーとの関係変化に対し、気持ちが揺れ動かない人はいないように思います。

ホルモンや生活リズムが著しく変化した奥さんに対して、旦那さんがついていけず(自分の生活も変えられず)産後クライシスに陥っていくというのは、よくある話です。
それだけで、検索したらたくさんのコラムを抽出できちゃうぐらいたくさん出てきます。
 
 
皆がそんな風になるわけじゃないけれど、それって「夫婦でちゃんと親和性をもって子育て出来ているか」で関係の波立ち方は違ってくるなあと思います。共有できることをどれぐらい擦り寄せ合っているのかです。
勿論、働き方もあるでしょうし、時間がないから…とか遅いから…とか、そういうのもあるでしょうけど、じゃあなんで子作りできたのか聞いてみたいですね。(笑)
 
最近は、育児に関心がある男性が本当に増えてきました。小児科でパパが受診させている姿もよく見るし、日曜日の夕方、赤ちゃんを抱っこしたパパが、夕食づくりのママを一人にさせてあげるためにお散歩する姿なども見かけます。関心の度合いは個人差があれ、興味がない人はほとんどいなくなった世の中のように思います。
 
勿論、旦那さんの手際は悪いし、視野が狭くって、子どもの一日のサイクルも理解できていない為に、気づいてないことも多く、苛々しがちになるのは理解できるけれども、生まれて、入院中に初めてオムツを変えたあなた。余裕でこなせましたか?まごつきませんでしたか?それと同じです。
経験値が親を育てます。やらないんじゃなくって、やらせてあげていないっていう要素もまたあるのです。
 
 

新米パパは、使えない新人バイトと同じ

 
ただ、未知の出来事に対して挑んでいくためには先生が必要です。ヨガの練習もそうですけれども、ケガをしない為にも、安全な練習をするためにも先生は大切。

「あなたには無理だし」ではなく、「あなたならやれるよ」というその人の可能性を見守る姿勢を持てるどうかで伸び方は変わってくるはずなのです。
「どうせ出来ない」と最初からやらせてあげないで、「旦那は何もしない」なんて言ってしまったらそれこそ可哀想。
 

パパが一つのことをこなすのにかけている時間で、もっと他のことまで終わらせられるって言ってしまいがちなところに一度蓋をしてみましょう。
自戒の意味を込めて書いてみますが、誰だって最初は若葉マークです。パパもママも同じですよ。
 
 
子育てが始まると、旦那さんが長男みたいという話はよく聞きます。
それは、食事の支度などの生活をしていくためのサポートをする対象者として、子どもと同じように“世話する対象”と認識されているからです。大人なのに。
 
最初から援けてもらうことを前提とした生活リズムを送っているならば、圧倒的に庇護する必要がある赤ちゃんが登場した瞬間から、その関係がしんどくなるのは当然です。家族として夫婦として機能していくためには、補完し合って生きていける関係がすべてのベースになるはずだから。
 
「この子には私だけ」、「私じゃないとこの子は泣いてしまうから無理」と抱え込んで、家族の肖像から旦那さんを追い出してしまわないで、“わたしたち(US)”の中から、旦那さんを含めてください。
パパ・ママ・赤ちゃんの3人の家族を大事にしてください。
あなたから、旦那さんを遠ざけてしまわないでください。
最初から無理って言わないであげて。(言いたくなる気持ちを分かったうえで、あえて言おう)
 

一人前の大人だったらできるはずのことを、敢えてパパに言おう

でも、ママだけが気を配って頑張ればいいわけじゃないので、パパになる人は目いっぱい理解するように努めないといけないのよと、はっきりと記しておきます。

(以下、言葉にならない思いを旦那さんに対して抱かれたときに、思考をまとめるためご利用ください)

なぜ、自分が変わることを嫌がるのに、“自分の子どもを産んだ人”が生活も価値観も全て積み立て直し始めていることを労れるような自分になれないのかと聞きたい。

生まれたのは“あなたの子ども”で、骨盤もガタガタで、筋力もボロボロになって、睡眠も足りず、自分の望むタイミングでトイレも行けず、大した食事も出来ずにいる中、身体に鞭をうって、頑張って子育てに勤しんでいるのだから、優しくすべきなんじゃない?
協力してあげられないならせめて、土下座をする勢いで全力で労り、慣れない家事をせめて一つぐらいこなし、すべての愚痴を聞く度量を持っても損しないぞ。
寝られないぐらいでなんだなんて絶対言うな。
ナチスドイツの時代は「不眠の刑」という拷問方法があったぐらい、不眠というのは精神・肉体に負担をかけるものなんだぞ。
一晩ぐら代わるのぐらい余裕じゃない。
 
うんちのオムツがなんだっていうのだ。
あ、今日も元気だねって言って一緒に喜んであげながら、自分の子どもの健康状態に興味を持ったらいい。
あなただって赤ちゃんの時があったんだよ。(オムツ変えたぐらいで、イクメンって褒められて楽でいいよね、なんてハードルが低いんだ。)
 
子どもが生まれてから、君は変わった…夫婦の関係が変わった…などと、くだらないことをごねるなら、それは誰のせいなの?と自分の胸に聞いてみたまえ。
 
子育ては家事ではないぞ。

そこのとこ、君はちゃんと理解できていますか?

 

子育ては、誰もが経験できるものではないのです。
恵みです。
しんどいを連呼することの傲慢さに蓋をしてみる視点を作れるように。

そのためには、家族の最小単位は”夫婦”であることを忘れないようにしていきたい。